小児AYA世代がん
・小児AYA世代がんについて
AYA(アヤ)世代とは、15歳から39歳までの思春期・若年成人(Adolescent&Young Adult)のことを言います。
希少がんの頻度も高く、0歳から14歳までの小児期も併せて、身体・精神・社会的に大きく変化する年代で、
学業や進学、職場勤務や就職活動、恋愛や結婚、妊娠・出産、育児など、他の世代にはみられない特有の悩みがあり、
長期のフォローが必要になることや晩期合併症が起こりうることなど多くの問題があります。当院では、対応していない
がん種については対応施設へご紹介しています。また千葉県のがん・生殖医療連携ネットワークに参加予定で、生殖機能
・妊孕性温存に対応しています。
希少がんの対応について
数が少ないが故に診療・受療上、不利な状況にあると考えられるがん種を希少がんといい、疫学的には 概ね羅患数(発生率)が、人口10万人当たり6例未満のがんと定義されます。希少がんの治療は施設の集約化 が求められており、当院で対応困難ながん種については、千葉県がんセンターなど対応可能な施設へご紹介しています。
がんゲノム医療について
同じがん種でも、原因となる遺伝子はさまざまであり、対応する薬剤は異なります。ゲノム医療では、
原因となる遺伝子を特定してより効果が高い治療薬を選択することが可能となり、患者ひとりひとりにあった「個別化医療」につながります。
ゲノム医療の対象は、標準治療のない稀少がんや原発不明のがんの患者さん、標準的な治療が効かなくなったがん患者さん等となります。
対象患者さんは、ゲノム医療拠点病院または連携病院(千葉県ではがん研究センター東病院、千葉県がんセンター)へご紹介しています。