独立行政法人 国立病院機構 千葉医療センター
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(平日13:00~16:30)
  

脳神経外科

外来診療日・担当医について

丹野 裕和手術日尾崎 裕昭
大石 博通

受付時間、予約、紹介状等について

受付時間:午前8:30~午前11:30まで

※紹介制・予約制

初診の方へ

  • 月曜日のみ診察しています。紹介状をご用意して、お問い合わせください。

再診の方へ

  • 診察時に次回の予約を行っています。
  • 都合により予約時間を変更する際は、平日の午後1:00~午後4:30までの間に予約センター(043-251-5323)へお電話ください。
  • 再診は火曜日と金曜日のみです。

特色

 当科は、脳神経外科専門医による3名体制(千葉大学脳神経外科所属)です。病床数は一般26床、救急病棟22床の急性期病棟です。
 対象疾患は脳血管障害(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、脳腫瘍、頭部外傷をはじめ、脳神経外科全般を診療します。これまでにくも膜下出血や脳腫瘍等の脳外科手術も1,000例以上の件数があり、すべて2人の専門医が執刀しております。開頭手術後の細菌感染による術後髄膜炎はこの10年間ゼロです。病診連携システムのため、千葉市の開業医からの紹介患者も多く受けています。また千葉大学脳神経外科からの手術症例の紹介も多く、合同で治療する機会も少なくありません。また当院の特色として千葉市の救急に力を入れていますので、入院の80%は救急車搬送患者です。もちろん重症患者は集中治療室に入院しています。
 脳神経疾患といっても、血管障害に合併しやすい高血圧、糖尿病、血液疾患、腎疾患を有することも多く、また外傷など個々の患者様には総合的な医療が必要な場合もめずらしくありません。当院はほぼ全科に専門の先生が勤務しており、さまざまな疾患に対して、他科の専門医との合同治療が可能です。
 また、話題のセカンドオピニオン外来を始めており、近隣の病院で手術をすすめられた患者様の相談にのっています。いつでもご相談ください。

医師紹介

医師名専門分野所属学会・認定
医長尾崎 裕昭脳神経外科日本脳神経外科学会認定医
非常勤医師丹野 裕和脳神経外科日本脳神経外科学会指導医・専門医
身体障害者福祉法認定医
非常勤医師大石 博通脳神経外科日本脳神経外科学会指導医・専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
身体障害者福祉法認定医
日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
救急科専門医

主な疾患

当院でのおもな脳疾患についての診療内容をご紹介します。

  • 脳出血
     救急搬送や紹介がほとんどです。血腫が大きく手術が必要な患者様には、負担の少ない手術法としてコンピュータを駆使して、頭蓋骨に小さい穴をあけ細い管で血の固まりを吸引(CTステレオ手術)しています。
  • 脳梗塞
     救急搬送や紹介がほとんどです。24時間体制でCTやMRの検査、脳血管撮影が可能で、tPA急性期(3時間以内)血栓溶解療法も適応があれば集中治療室でおこなっています。また脳梗塞は頭部だけを検査すればよい病気ではありません。
     他科の先生にお願いして心臓や頸動脈の検査も同時に行っております。
  • くも膜下出血
     救急搬送患者のなかでも増加傾向にあります。発症後72時間以内の急性期開頭手術を原則としています。重症例も多く集中治療室での治療となり、血管内治療も実施しています。
    くも膜下出血の手術件数は大規模センター病院と遜色ありません。
  • リハビリテーション
     脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの血管障害のなかには、不幸にして麻痺や言語障害などの後遺症が残ることがあります。当院では理学療法士、言語療法士とのカンファレンスをもちながら、入院早期からのリハビリテーションにも力をいれています。長期にわたる場合は患者様の自宅に近い関連のリハビリテーション専門病院を紹介し家族の負担にならないようしています。
  • 良性脳腫瘍
     髄膜腫、下垂体腫瘍、聴神経腫瘍などです。
     髄膜種はMR検査などで発見できる比較的多い腫瘍で当院への紹介患者も多く最も得意とする分野です。全摘出術をめざして好成績をあげております。
    下垂体腫瘍は神経内視鏡と顕微鏡を併用し経鼻的に摘出する方法です。大学病院佐伯直勝先生からの紹介患者などは合同で治療しています。
    聴神経腫瘍などの頭蓋底腫瘍は脳神経外科のなかでも大変困難な手術もふくまれており症例によっては千葉中央メディカルセンターの山上岩男先生に来ていただくこともあります。
  • 悪性脳腫瘍
     神経こう腫や転移性脳腫瘍です。千葉市の先生からの紹介や大学病院からの紹介としての入院がほとんどです。原則として可能な限り手術しています。
     最近では大学病院からの紹介患者を含めてすべての症例で丹野医師と大学講師の岩立康夫先生と合同で手術し病理組織の検討、化学療法の感受性検査をするようになりました。治療は手術のあとに化学療法や放射線療法が必要ですが、患者様により治療法は異なりますので、大学病院(化学療法)や放射線医学総合研究所(重粒子治療の溝江純悦先生)築地ガンマナイフセンター(芹沢徹先生)の協力で最善の治療を選択しています。
  • 頭部外傷
     救急搬送患者がほとんどです。患者のおおくは最終的には手術しないですみますが軽症にみえても急変の多い脳挫傷については集中治療室での治療となり、24時間体制で緊急手術に備えております。
    慢性硬膜下血腫は簡単な局所麻酔で治療出来ます。
  • その他
     救急患者を含めて脳神経外科医の治療を必要とする、けいれん、意識障害、髄膜炎,脳炎、めまい、偏頭痛などさまざまです。また検査結果によってはほかの病気を合併していることも多く、全診療科の専門医がそろっている総合病院という利点を生かして診療しています。
  • 救急診療
     当科は脳血管障害や頭部外傷、意識障害患者をより多く受け入れており、千葉市の救急医療の診療に積極的に取り組んでいます。

くも膜下出血と当院の治療成績

くも膜下出血と脳動脈瘤

 くも膜下出血はよく聞く名前のわりにはその原因までご存じの方は意外と少ないようです。くも膜下出血は脳の表面(脳の表面はくも膜、という透明の薄い膜に覆われています。)のくも膜の下を走行する動脈にできた小さいコブ(10ミリくらいの動脈のコブ:脳動脈瘤)が破けることが原因です。
 くも膜下出血は、40歳代から70歳代の働き盛りの年齢層に多い病気です。その発生頻度は年間、人口10万人に対し平均15人くらいといわれています。千葉市の人口は90万人ですから、年間135人くらい発生していることになります。症状は一般的に「突然のいままでに経験したことのない頭痛、バットでなぐられたような頭痛」といわれ、脳動脈瘤が破裂した瞬間(すなわちくも膜下出血)です。多くの場合は嘔気や嘔吐を伴います。また重症例では意識障害を伴います。その重症度により、次のようにⅠからⅤまでの5段階に分類されます。

  1. (無症状か軽度の頭痛)
  2. (中等度から重篤な頭痛)
  3. (頭痛のほかに傾眠傾向、錯乱状態)
  4. (意識朦朧状態、重篤な手足の麻痺)
  5. (深昏睡で瀕死の状態)

 この重症度により、助かる確率(予後)が異なります。当院の最近の統計ですが、手術できた例で社会復帰できる確率は下記のとおりです。

  1. 97%
  2. 84%
  3. 55%
  4. 24%
  5. 0%

 残りは後遺症が残ったり、死亡したりと、重症度が増すにしたがって、予後が悪くなります。このことは入院後の治療方針を決定するのに大事なことです。
 くも膜下出血を起こし、入院した場合の治療の中心は脳動脈瘤の再破裂の防止です。一度破裂した動脈瘤はその後、再び破裂することが多くその期間は2週間以内といわれています。再破裂で一番困ることは最初の破裂で軽症(重症度Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)だった人たちが、再び破裂することで予後の悪い重症例(Ⅳ・Ⅴ)になることです。ですから、軽症のくも膜下出血ほど再出血防止の治療が重要です。重症例は治療困難ですが、最初の出血で比較的軽症例は治療できますので元気になります。このように、くも膜下出血は突然おこり、突然死の原因にもなる大変こわい病気ですが、軽いくも膜下出血ですんだ人は、適切な破裂防止の処置(手術)ができれば、十分社会復帰は可能です。診療をしていて一番問題となるのは重症度Ⅰのごく軽い頭痛で発症した人たちです。この人たちは、突然の頭痛で吐き気もあったが自宅で休んでいた、あるいは病院にいったのに風邪でしょうといわれた(誤診?)など出血したときに適切な診断にいたらず、再出血して病院に運ばれてくることがよくあります。2回目の出血も軽ければいいのですが、出血を繰り返すほど重症になるのが一般的です。突然おこるいつもと違った頭痛や吐き気を伴う場合は要注意です。

未破裂脳動脈瘤と当院の治療方針

 脳動脈瘤は破裂する前に見つけることはできないのでしょうか。破裂前に見つけて破裂防止の手術をすれば、くも膜下出血は防ぐことができるはずです。これが今はやりの脳ドックで、MR装置をもちいて脳動脈瘤をみつけることができます。破裂していない脳動脈瘤(未破裂動脈瘤といいます)がみつかる確率はだいたい100人に一人か二人です。誰でもくも膜下出血にはなりたくないと思いますが、脳動脈瘤がみつかった場合にこの破裂を防止できるのは現在手術(開頭手術か血管内手術)しか方法がありません。しかし脳動脈瘤の部位や形、大きさによっては手術の危険は大きくけっして安全ではありません。元気なひとが、たまたま脳動脈瘤がみつかり破裂しないよう手術した結果、寝たきりなどの重い後遺症を残すこともあるのです。

 当院では、脳ドックなどで未破裂脳動脈瘤が見つかって相談のために来院した時には、当院では以下のような説明をします。まず脳動脈瘤は一度破裂したもの(破裂脳動脈瘤)はその後何回も出血しますが、未破裂脳動脈瘤の破裂頻度は年間0.7%しかないこと(実際には脳動脈瘤の大きさにより若干異なり、小さい動脈瘤ほど出血率は低いのです。) 全国的にも5mm以下の動脈瘤は治療しない方針が多いこと。

 もちろん、年齢の若い人(70歳以下)、重篤な疾患のない人、動脈瘤の大きさが5mm以上の人で、手術の危険の少ない場合に、本人の強い希望があれば手術をしています。当院での手術成績は死亡、合併症はゼロです。

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